赤墓ビーチの真実と2026年最新状況!名前の由来とTwice聖地の謎

赤墓ビーチの真実と2026年最新状況!名前の由来とTwice聖地の謎

沖縄本島北部、豊かな自然と古き良き琉球の原風景が色濃く残る国頭郡今帰仁村。その静かな集落の奥に、エメラルドグリーンとパウダーサンドが広がる息をのむような美しい海岸が存在します。その名は「赤墓ビーチ」。一度耳にしたら忘れられない不気味さを漂わせる名称とは裏腹に、世界的な人気K-POPグループ・TWICEのミュージックビデオ(MV)撮影地として一躍脚光を浴び、国内外から多くのファンや旅人が押し寄せる聖地となりました。

しかし、かつて「知る人ぞ知る隠れ家」だったこの天然ビーチは、近年の急速な観光地化とオーバーツーリズムの影響を受け、駐車場の有料化や環境管理体制の導入など、大きな転換期を迎えています。なぜこの美しい海岸は「赤墓」と呼ばれるようになったのか。古来の歴史的背景から、2026年現在の利用ルール、アクセス方法、シュノーケリング時の安全管理に至るまで、現地取材と公的データをもとにその全貌を解き明かします。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:「赤墓」の名は琉球王朝時代の歴史的な墓所(拝所・御嶽)に由来し、地元では古くから「サダバマ」として崇められてきた神聖な場所である。
  • 要点2:TWICEの代表曲『Dance The Night Away』ロケ地として国際的知名度を獲得後、マナー問題や農道混雑を受け、私有地整備と駐車場有料化が実施されている。
  • 要点3:監視員やクラゲ防止ネットのない完全な自然海岸であり、離岸流や干満差に対する徹底した安全対策と地元集落への配慮が不可欠である。

【名前の由来】「赤墓(サダバマ)」と呼ばれる歴史的背景と禁足地の真相

息をのむほど透明な海が広がるこの海岸が、なぜ「赤墓」というおどろおどろしい名で呼ばれているのか。その理由は、ビーチの脇にそびえ立つ石灰岩の断崖に位置する古墓にあります。

今帰仁村の郷土史資料および地元古老の伝承によると、この地には琉球王朝時代、今帰仁城(世界遺産・今帰仁城跡)に関わる按司(アジ=地方豪族)の側室や身分の高い女性が葬られたと伝えられる横穴式の古墓が存在します。この墓の前面に赤土や弁柄(べんがら)が塗られていたこと、あるいは赤土の混じる岩肌に墓が築かれていたことから、いつしか集落の人々によって「赤墓(あかばか)」と呼ばれるようになりました。

一方で、地元諸志(しょし)集落では、古来この砂浜を「サダバマ(貞浜)」という雅称で呼んできました。「サダ」は平穏や定まりを意味し、集落の神事や祖先崇拝を行う神聖な空間(拝所・ウタキ)としての性格を帯びていたのです。観光客にとっては単なる「映える絶景ビーチ」であっても、地域住民にとっては先祖の魂が眠る精神的な聖域であったという二重構造が、この場所に独特の静謐さと緊張感を与えています。

TWICE『Dance The Night Away』ロケ地の熱狂|聖地化がもたらした光と影

地域住民の信仰と静寂に守られていたサダバマが一夜にして世界的な脚光を浴びた契機は、2018年に公開されたTWICEのメガヒット曲『Dance The Night Away』のMV撮影でした。メンバーが白い砂浜を駆け抜け、夕暮れ時の水平線をバックに情熱的に踊るシーンがこの赤墓ビーチで撮影されたことで、世界中のファン(ONCE)にとって一生に一度は訪れたい「巡礼の聖地」へと変貌を遂げました。

MVに登場する特徴的な奇岩や遠浅のリーフはSNS上で爆発的に拡散され、2019年から2026年にかけて訪問者数が急増。個人ブロガーやインフルエンサーによる紹介が拍車をかけ、レンタカーがひっきりなしに訪れる観光名所となりました。しかし、この急激な変化は、静かな農村集落に深刻な摩擦をもたらすことになります。

集落の生活道路やサトウキビ畑の農道への無断駐車、ゴミのポイ捨て、水着姿での集落徘徊など、典型的なオーバーツーリズム(観光公害)が顕在化。地元住民の生活環境と神聖な墓所を守るため、地域社会は大きな決断を迫られることになりました。

山下 哲也
Penulis

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。