結婚 式 二次会 やら なきゃ よかった——。一生に一度のハッピーデーを終えたはずのカップルから、今そんな切実なため息が漏れている。2026年、日本のウェディングシーンで静かに、しかし確実に起きているのが「二次会離れ」だ。かつては挙式・披露宴の後に友人らを招いて賑やかに祝うのが当たり前だった。だが、急激なインフレによる費用負担の増加や、タイムパフォーマンス(タイパ)重視の価値観が定着する中、従来の二次会スタイルに限界を感じる新郎新婦が急増している。
実際に近年結婚した20代・30代を対象に行った取材でも、「準備の負担」「想定以上の出費」「挙式後の極度の疲労」などが重なり、結果として結婚 式 二次会 やら なきゃ よかったと悔やむ声が過去最高レベルで聞こえてくる。一体なぜ、かつて定番だった「仲間内での祝宴」が重荷となってしまったのか。その背景にあるリアルな実態と、変わりゆく令和の婚礼トレンドを追った。
「体力が限界」「赤字になった」…新郎新婦が明かす悲痛な本音
「披露宴が終わった時点で、体力的にも精神的にもライフはゼロでした」
今年1月に都内で挙式した女性(28歳・IT関連勤務)は、そう振り返る。朝早くからのドレス着用、緊張感の中での挙式、大勢のゲストへの気配り。披露宴が終わる頃には足腰が悲鳴を上げている状態だったという。そこからさらに着替えて二次会会場へ向かい、深夜近くまで大歓声の中で立ち続けた。「喜んでもらえたのは嬉しいけれど、後半の記憶がほとんどない。翌日からのハネムーンも疲労困憊で台無しになり、心底後悔した」と語る。
体力的な問題だけではない。お金にまつわるトラブルや誤算も深刻だ。2026年の飲食業における人件費・食材費の高騰に伴い、二次会の会費設定や会場キャンセル料のリスクも跳ね上がっている。直前の体調不良によるドタキャンが数名出ただけで、新郎新婦が数万円から十数万円の赤字を自己負担するケースは珍しくない。「おめでたい席なのに、会計時に『足りない分の自腹』が発生して一気に現実へ引き戻された」という愚痴もよく聞かれる話だ。
幹事への「申し訳なさ」という精神的ストレス
二次会を開催するにあたり、最も気をもむポイントの一つが「友人への幹事依頼」だ。会場の手配から司会進行、ゲームの景品選定、当日の受付や会計管理まで、幹事にのしかかる業務量は膨大である。
タイパ重視の時代において、他人のイベントのために何ヶ月も前から打ち合わせを重ねさせること自体に、強い罪悪感を抱く新郎新婦が増えている。「仕事を抱える友人に負担をかけて申し訳ない」「景品の予算削減とゲストの満足度の板挟みになり、打ち合わせのたびに険悪な雰囲気になった」といったエピソードは絶えない。外部の代行業者に委託する選択肢もあるが、それには追加で数十万円の費用が発生するため、費用対効果の面で疑問を感じる人が多いのも実情だ。