瀬谷 駅の改札を抜けると、かつての閑静な住宅街の面影を残しつつも、急速に都市化が進む独特の熱気が肌に伝わってくる。横浜市瀬谷区の中心に位置するこの駅は、今まさに歴史的な変革期の渦中にある。都心への交通アクセスが激変しただけでなく、広大な米軍施設跡地を活用した国家プロジェクトの玄関口として、全国から注目を集める存在へと躍り出た。
かつては相模鉄道本線の各駅停車と急行の退避が行われる静かな通過駅という印象も強かった。しかし、相鉄・東急直通線の開業から3年が経過した現在、都心や新幹線駅へのアクセス利便性は完全に定着。さらに、瀬谷 駅を最寄りの輸送拠点として2027年に開幕を控える「GREEN EXPO 2027(国際園芸博覧会)」の準備が本格化し、街の景観と人の流れはかつてないスピードで変化し続けている。
2027年「GREEN EXPO」開幕前夜:巨大跡地プロジェクトと高まる緊張感
2027年3月に開幕する「GREEN EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会)」まで、残すところあと1年余り。会場となる旧上瀬谷通信施設跡地は、かつて米軍施設として広大な敷地が利用制限されていた場所だ。約242ヘクタールという膨大なエリアの一角が、世界中から数千万人規模の来場者を迎える博覧会会場へと急ピッチで生まれ変わりつつある。
その玄関口となるのが、主要アクセスルートの起点に指定されている駅周辺だ。シャトルバスの発着ターミナルの整備や道路の拡幅工事がピークを迎え、駅前は連日工事関係者や行政担当者の姿が絶えない。国際的なビッグイベントを間近に控え、地元関係者の間には期待と同時に、円滑な輸送体制を構築できるかという緊迫感が漂っている。
相鉄・東急直通線の定着:渋谷・新横浜へ一本でつながる「直通効果」の実態
2026年3月の相鉄・東急直通線(相鉄新横浜線・東急新横浜線)開業は、このエリアの交通利便性を根本から塗り替えた。以前であれば横浜駅を経由してJR線や地下鉄に乗り換えるのが当たり前だった都心への通勤・通学ルートが一変したのだ。
今や新横浜駅までダイレクトにアクセスできるため、出張や旅行での東海道新幹線利用が圧倒的にスムーズになった。さらに渋谷や目黒、新宿方面へも乗り換えなし、あるいはスムーズな対面乗り換えで到達できる。朝の通勤ラッシュ時間帯、改札口に向かう人々の波には、明らかに数年前とは異なる都心志向のライフスタイルが定着していることが見て取れる。