幸せ 太り と は、パートナーシップの充実や精神的な安定に伴って体重が増加する現象のことだ。恋愛や結婚を機に「少しふっくらした」と自覚する人は少なくない。かつては単なる「油断」や「自己管理不足」と片付けられがちだったこの現象だが、近年では行動心理学や神経科学の観点から、きわめて自然な生体反応として注目を集めている。
実際、パートナーとの関係が安定期に入ると、ストレスホルモンの代表格であるコルチゾールの分泌が抑制され、体に脂肪を蓄えやすい代謝状態へシフトすることがわかっている。世間で語られる幸せ 太り と は、単に美味しい食事を共にする機会が増えたという行動の変化だけでなく、脳と自律神経が「安全地帯」に入ったことを示すシグナルでもあるのだ。
「安心感」が食欲を刺激する? 脳内で起きている化学変化
恋の初期段階では、ドパミンの過剰分泌により緊張感が続き、食欲が減退することも珍しくない。胸がいっぱいで飯が喉を通らない、あの感覚だ。
だが関係が深まり安定期へと移行すると、主役はオキシトシンやセロトニンへと入れ替わる。いわゆる「幸せホルモン」だ。身体が心身ともにリラックス状態に入ると副交感神経が優位になり、胃腸の働きが活発化する。結果として食事がより美味しく感じられ、消化吸収効率が高まる。緊張がほほえましくほぐれた胃袋は、素直に栄養を吸収し始めるのだ。
「ふたりの時間」が増やすカロリーと食習慣の同期
一人暮らしの夜、適当なサラダや軽食で済ませていた人が、パートナーと暮らし始めた途端に晩酌やディナーを楽しむようになる。よくある光景だ。
心理学では「食の同調行動」と呼ばれる。相手が食べていると自分も腹が減る。相手が注文したデザートを一口もらったら、翌週には自分も丸々一つ頼んでしまう。特に男性の食べるペースや食事量に女性側が引っ張られるケースは多い。二人の時間が「食べる楽しみ」と不可分になることで、無意識のうちに一日の摂取カロリーが数百キロカロリー単位で底上げされる。