台風 名古屋の接近に伴い、東海地方全域でかつてない異例の緊張感が高まっている。気象庁は本日未明、非常に強い勢力を維持した台風15号が伊勢湾から愛知県沿岸へ上陸するおそれが極めて高まったと発表した。これを受け、名古屋市は市内の複数区に対して警戒レベル4の「避難指示」を一斉に発令。予想される最大瞬間風速は60メートルを超えており、気象庁の担当者は「過去数十年で最悪の暴風雨となる可能性がある。暴風域に入る前に避難を完了させてほしい」と切迫した表情で強い警鐘を鳴らした。
暴風雨のピークを控え、急速に緊迫感が増す台風 名古屋の観測エリアでは、すでに今朝から猛烈な雨と強い突風が街を叩きつけている。交通機関の混乱は免れず、JR東海は東海道新幹線の東京〜新大阪間において、正午以降の全線計画運休を決断した。主要ターミナルであるJR名古屋駅構内は、運行見合わせの電光掲示板を見上げる人々で溢れ、緊迫した空気に包まれている。
暴風圏突入へ:JR東海道新幹線の計画運休と交通網への甚大な影響
交通インフラはまさに麻痺状態に陥りつつある。JR東海が断行した東海道新幹線の全線計画運休により、東西を結ぶ大動脈が完全に遮断された。改札口周辺では、切符の変更や払い戻しを求める長蛇の列ができ上がり、駅員が対応に追われている。
在来線も壊滅的だ。JR東海道線や中央線、名鉄、近鉄などの私鉄各線も午後から順次運休を開始。名古屋市営地下鉄においても、東山線や名城線などの地上走行区間で運転が見合わされている。さらに中部国際空港(セントレア)を発着する空の便も200便以上が事前欠航を決定。東海地方の交通網は完全に機能を停止した。
名駅周辺の地下街全面閉鎖と主要商業施設の警戒態勢
普段なら一日中人波が途切れない名古屋の繁華街から、人影が消えた。ジェイアール名古屋タカシマヤ、名鉄百貨店、松坂屋名古屋店などの大手百貨店は、いずれも正午での全館臨時休業を発表。地下街の「メイチカ」や「サカエチカ」の店舗も防潮シャッターが下ろされ、街全体が厳重な警戒モードに入った。
栄エリアの商業ビル群でも、強風による飛散物を防ぐための補強工事が急ピッチで進められた。店舗の入口には土のうが積み上げられ、ガラス窓には飛散防止テープが貼り巡らされている。街の静けさが、これから訪れる暴風の凄まじさを物語っている。