羽田 オンラインの手続きが本格始動して約半年、羽田空港の国際線・国内線ターミナルを訪れる旅客の動きが一変している。かつてゴールデンウィークや年末年始に風物詩のように見られた保安検査場の長蛇の列は姿を消し、出発ロビーには驚くほどスムーズな流れが生まれている。利用者は手元のスマートフォンひとつでチェックインから荷物の預け入れ、保安検査の通過時間予約までを完了させ、搭乗口へと向かう。
羽田ターミナルを運営する日本空港ビルデングと国土交通省が連携して進めてきたこの取り組みだが、今や旅行者の8割以上が羽田 オンラインシステムを活用して渡航手続きを行っているという。現地を取材した筆者の目にも、パスポートや航空券を何度も出し入れする従来の慌ただしい光景はもはや過去のものとなり、デジタル化がもたらす圧倒的な利便性がしっかりと根付いている様子が映し出された。
保安検査の行列が過去のものに?事前予約と顔認証の威力
最大の変更点は、保安検査場の「時間指定予約枠」の導入だ。従来の空港では、ピーク時に30分から1時間以上の待ち時間が発生することが当たり前だった。しかし、現在はアプリを通じて15分単位で通過枠を確保できる仕組みが機能している。
実際に保安検査場へ向かうと、事前予約済みの専用レーンがスムーズに稼働していた。カメラに顔をかざすだけで本人確認が完了し、搭乗券のバーコードスキャンすら不要。検査端末自体も最新型のCTスキャナーに刷新されており、ノートパソコンや液体類をバッグから取り出す必要もない。搭乗客は立ち止まることなく検査口を通り抜けていく。
免税品はスマホで選んでコインロッカー受取!新提案のショッピング体験
搭乗前の買い物のあり方も劇的に変化した。これまでは出発間際に慌ただしく免税店を巡り、会計の列に並ぶのが常だったが、現在は事前ウェブ注文とスマートロッカー受取が主流になりつつある。
搭乗の3時間前までに限定商品や人気コスメをオンラインで決済しておけば、出国エリアに設置された専用ロッカーにQRコードをかざすだけで商品を受け取れる。レジ待ちゼロで欲しい手土産が確実に手に入るこのシステムは、特にビジネス客や子供連れの家族層から高い支持を集めている。