越谷 いちご タウンは、首都圏のイチゴ好きにとって今や絶対に外せない絶対的エースの聖地だ。東京駅から電車とバスを乗り継いでも1時間程度という好立地でありながら、一面に広がる関東最大級の巨大ビニールハウス群。その扉を開けた瞬間、完熟イチゴならではの重厚な甘い香りが一気に押し寄せる。2026年の開園シーズンを迎え、現地は週末ごとに大勢の家族連れやカップルで活気があふれている。
テレビやSNSで特集が組まれる埼玉県産プレミアムブランド「あまりん」のブレイクに伴い、広大な敷地で複数の品種を一度に食べ比べできる越谷 いちご タウンへの注目度は年々増すばかりだ。高設栽培システムを採用したハウス内は足元が土で汚れることもなく、ベビーカーや車椅子でもゆったりと巡ることができる。単なる農園の枠を超えた、都市型体験農園の完成形がここにある。
なぜ越谷でイチゴ?巨大ベッドタウンに突如現れた「甘いオアシス」の背景
埼玉県といえば、かつては米や野菜の栽培が中心というイメージが強かった。しかし、現在の越谷市は首都圏屈指のイチゴ栽培エリアへと急成長を遂げている。その中核を担うのが、複数の農家が集結して誕生した巨大アグリ観光拠点だ。
都市近郊農業の強みは圧倒的なフレッシュさにある。完熟前に収穫されて長距離輸送されるスーパーのイチゴとは根本的に異なり、ツルについたまま極限まで熟した完熟果実をその場で味わえる贅沢。この「数分前まで茎につながっていたフレッシュさ」こそが、都市生活者がここへ足を運ぶ最大の理由だろう。
最高糖度への挑戦。「あまりん」からプレミアム品種まで揃う圧巻のラインナップ
ハウス内で来園者を迎えるのは、日本各地を代表する実力派品種の数々だ。なかでも来園者の熱視線を集めているのが、埼玉県が誇るプレミアムいちご「あまりん」である。一度食べたら忘れられない濃厚な甘みと、程よい酸味の絶妙なバランス。これを目当てに遠方から訪れるファンも少なくない。
「あまりん」だけではない。定番の「紅ほっぺ」は爽やかな甘酸っぱさとジューシーさが弾け、「章姫(あきひめ)」は口の中でとろける柔らかさが際立つ。「香りの甘さ」で支持される「かおり野」や「よつぼし」など、ハウスの区画ごとに異なる表情を見せるイチゴの競演は、まさに食べ比べの醍醐味だ。一粒ごとに風味がガラリと変わる感覚は、大人の贅沢な味覚体験と言える。