日常会話や海外ドラマ、グローバルビジネスのチャットツールで頻繁に見聞きする「and also」。学校文法では「and(そして)」と「also(〜もまた)」を別々に習うため、「なぜ同じような言葉を重ねるのか」「二重表現で不自然ではないか」と疑問を抱く学習者は後を絶ちません。
英語の「and also」には、単なる言葉の重複ではなく、ネイティブスピーカーが会話の中で無意識に込める明確なニュアンスと伝達上の機能が存在します。この記事では、表現の根本的な意味から「and」単体との決定的な違い、文頭での使用可否、ビジネスシーンでの注意点や洗練された言い換え表現までを整理して解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】- 要点1:「and also」は「そしてさらに」「加えて」を意味し、後から付け足す情報や特に際立たせたい追加要素を強調する役割を果たす。
- 要点2:文法的に「重言(二重表現)」とみなされる側面があるものの、日常会話や口語表現ではリズム作りや思考の補足として広く定着している。
- 要点3:フォーマルなビジネスメールや学術論文ではカジュアルと判断されるため、「In addition」や「Furthermore」などへの言い換えが推奨される。
【基本解説】「and also」の意味と接続詞・副詞としての仕組み
英語における「and also」は、日本語で「そしてさらに」「それに加えて」「〜もまた」と訳される表現です。文法的な構造を分解すると、2つの異なる品詞が組み合わさって機能していることが分かります。
具体的には、前後の語句や節を結びつける等位接続詞の「and」の直後に、特定の要素を修飾して「〜も」という意味を添える副詞の「also」が配置されています。つまり、「接続」と「追加の強調」を同時に行っている状態です。
単に2つの要素を対等に並べるのではなく、「Aはもちろんのこと、さらにはBも」といった形で、2番目に挙げる要素(B)に聞き手の注意を強く引きつけたい場面で使われます。
【徹底比較】「and」単体と「and also」のニュアンスの違い
多くの人が抱く「『and』だけで十分ではないのか」という疑問に対し、決定的な違いを生み出しているのが情報に対する熱量と優先順位のニュアンスです。
「and」単体で文や語を繋ぐ場合、前後の情報は基本的に同等の重み(対等な関係)として処理されます。例えば「I bought apples and oranges.」であれば、リンゴとオレンジをフラットに2種類買ったという事実だけが伝わります。
一方、「I bought apples, and also oranges.」と表現した場合、オレンジに対して「あ、そういえばオレンジも買ったんだった」という「追加の想起」や「さらなる強調」というニュアンスが付与されます。単なる並列処理ではなく、後から付け加える情報をハイライトしたいときに効果を発揮する表現です。