「店長より私の方が偉い」人手不足が生んだ職場の歪み、“勘違いパート”に悩む現場の悲鳴
ものすごく 勘違い し て いる パート さんの存在が、今、全国の現場マネージャーたちを静かに追い詰めている。少子高齢化に伴う深刻な人手不足が続く2026年、現場を支える非正規雇用の発言力が増す一方で、自らの立場や権限を大きく誤認した行動がトラブルを引き起こすケースが急増中だ。
かつては「ベテランの頼れる存在」だったはずのスタッフが、いつの間にか暴走し、職場の人間関係を崩壊させてしまう。SNSでも「ものすごく 勘違い し て いる パート さんに仕事を干された」「新人の社員が泣いて辞めていく」といった悲痛な投稿が後を絶たない。
「私がこの店の法律」主導権を握りすぎるベテランの暴走
都内の大手スーパーで店長を務めるAさん(34)は、毎朝胃の痛みに襲われている。原因は、勤続10年のパート女性(53)だ。彼女はシフトの決定権を事実上掌握し、気に入らない他のパートを意図的にシフトから外すなどの嫌がらせを繰り返しているという。
「彼女がいないと店が回らないのは事実。でも、自分を『店長以上の権力者』だと思い込んでいる」とAさんはため息をつく。業務のやり方を勝手に変え、注意すると『私の方が現場を知っている』と逆ギレされる。こうした主客転倒の構図は、今や珍しいものではない。
年下社員へのマウンティングと「指示無視」の実態
特に深刻なのが、若手正社員との軋轢だ。大学を卒業したばかりの20代社員が配属されてくると、ベテランパートによる「洗礼」が始まる。「社会人の常識がない」「現場のやり方に従え」と高圧的に接し、指示をことごとく無視するのだ。
結果として、せっかく採用した新入社員が数ヶ月でメンタルを病み、退職してしまうケースが多発している。本来、業務命令権は社員側にあるはずだが、現場の「空気」を支配するパートの前に、若い社員は無力化されてしまう。