大都会と北斗の拳の真相!超高音ボーカルの現在と知られざる解散劇

大都会と北斗の拳の真相!超高音ボーカルの現在と知られざる解散劇

クリスタル キングは、1970年代末の日本のポップスおよびロックシーンに突如として現れ、圧倒的な歌唱力とドラマチックなメロディで日本中を震撼させた伝説のバンドだ。九州・佐世保での結成から全国区への駆け上がり、そしてミリオンセラーを記録した歴史的名曲の数々は、時代を跨いだ今なお音楽ファンの心を掴んで離さない。

かつてヤマハ音楽振興会が主催した「ポピュラーソングコンテスト」や「世界歌謡祭」でグランプリを獲得し、ポニーキャニオン(当時キャニオン・レコード)からメジャーデビューを果たしたクリスタル キングの躍進は、日本の音楽産業におけるひとつの金字塔として語り継がれている。

『大都会』誕生の裏側とヤマハ世界歌謡祭で見せた偉業

1979年11月、日本の歌謡界に大きな地鳴りが轟いた。シングル『大都会』の発売である。低音で重厚なボーカルを聴かせる吉崎勝正と、突き抜けるような超高音で聴衆を圧倒する田中昌之。このふたりによるツインボーカルの対比は、当時の音楽シーンにおいて極めて前衛的であり、同時に極上のエンターテインメントだった。

佐世保のライブハウスから叩き上げた彼らは、第18回ヤマハポピュラーソングコンテストでグランプリを受賞。勢いそのままに第10回世界歌謡祭でもグランプリに輝き、破竹の勢いでミリオンセラーを達成した。夜の街を舞台にした哀愁漂う世界観と、ミリタリージャケットを彷彿とさせる衣装のインパクト。どこを切ってもドラマに満ちていた。

3オクターブ超えの衝撃!田中昌之が誇る超高音ボーカル誕生秘話

奇跡のハイトーン。それは偶然と過酷な努力の産物だった。田中昌之の放つハイトーンボイスは、一般的な男性歌手の可聴域を遥かに凌駕する3オクターブ超えのレンジを誇った。マイクを遠く離してもなお響き渡る声量は、ラジオのスピーカーを揺らし、お茶の間のテレビ画面から視聴者を釘付けにした。

しかし、その超高音は喉に極限の負担を強いる両刃の剣でもあった。連日の過密スケジュールと喉の酷使、さらには後年の事故による声帯の損壊という悲劇が襲う。それでも彼がみせた歌唱への執念は途絶えなかった。高音域を失ってもなお、ソウルフルで深みのある中低音へとシフトし、歌い続ける姿は今も多くの後進ボーカリストに勇気を与えている。

渡辺 美咲
Penulis

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。