エッフェル 塔 エレベーターの前に広がる長蛇の列は、パリの風物詩と呼ばれる。しかし、その列に無防備に並ぶのはあまりにも勿体ない。世界最高峰の観光都市が誇る巨大な鉄骨構造物には、知る人ぞ知る効率的な立ち回り方と、1889年のパリ万博以来紡がれる驚愕のメカニズムが隠されている。
連日多くの旅人が押し寄せるなか、現地での体験を格段に快適にしてくれるのがエッフェル 塔 エレベーターの事前予約システムと混雑回避のノウハウだ。ただ景色を眺めるだけでなく、脚部に組み込まれた斜行システムの裏側を知ることで、旅の景色はまるで違った深みを帯びてくる。
脚部にひそむ怪物の力学!1889年創設の斜行エレベーター解剖
エッフェル塔の東脚と西脚を斜めに登る独特の昇降機は、世界の建築工学における不滅の金字塔だ。設計を指揮したギュスターヴ・エッフェルは、垂直ではない斜めの柱にエレベーターを通すという前代未聞の課題に直面した。そこで白羽の矢が立ったのが、当時の昇降機産業を牽引した技術者レオン・エドゥーらの先進的な試みだった。
斜角60度の傾斜をスムーズに滑り上がる二段式斜行エレベーターは、水圧と油圧を巧みに組み合わせた堅牢なシステムで動く。130年以上を経た現在も、幾度もの近代化改修を受けながら当時のフレームワークを残して稼働し続けている。歴史的建造物としての価値を損なわずに最新の安全基準を満たすその姿は、機械マニアでなくとも息をのむ美しさだ。
2時間待ちを15分に短縮する事前予約の黄金ルール
パリ観光のハイライトで最も避けたいのが、チケット売り場での無駄な待ち時間だ。ピーク時には搭乗までに2時間以上を要することも珍しくないが、スマートな旅行者はすでに別のルートを選択している。最優先すべきは、エッフェル塔公式サイトで指定日時チケットをあらかじめ確保しておくことだ。
WEB予約枠は搭乗日の約60日前から順次解放される。特に最上階(サミット)まで登るエレベーター券は瞬く間に売り切れるため、旅程が決まった瞬間に手配するのが鉄則だ。時間を指定したEチケットを持参すれば、専用の優先レーンから入場でき、通常ラインの混雑を鮮やかに横目にしながら15分前後で改札を抜けられる。