ゴロリ 何 これ ゴミ――かつてNHKの放送を夢中で観ていた世代にとって、この不穏なキーワードの急浮上は正に青天の霹靂だったに違いない。SNSや動画配信プラットフォームのタイムラインでは、かつて全国の子供たちを熱狂させたあの工作がシュールなミームとして再解釈され、連日大きな議論を呼んでいる。
元々は愛すべきキャラクターでありながら、なぜネット上ではゴロリ 何 これ ゴミという一見すると身も蓋もないフレーズと共に拡散する事態となったのか。背景を探ると、往年のコンテンツをめぐるネットのいじり文化だけでなく、現代の映像配信環境や世代を超えた文化の断層が浮かび上がってくる。
「ゴロリ何これゴミ」爆発的拡散の真相!独占リークで判明したネット再燃のからくり
「なぜ、あの感動的な工作が『ゴミ』扱いされているのか?」――SNS上での拡散を巡り、往年の番組ファンからは困惑の声も上がっていた。しかし、関係者への取材や当時の制作メモをはじめとする内部情報から、事態の意外な真相が判明した。
NHK Eテレで長年愛された『つくってあそぼ』において、作中で使われていた材料の多くは、家庭で日常的に排出される空き箱やペットボトル、トイレットペーパーの芯といった「身近な廃材」であった。当時の制作チームは、子供たちが特別な道具を買うことなく、自分の家にあるもので即座に真似できるようにという明確なコンセプトを掲げていたのだ。
しかし、短尺動画全盛の現在、工作が完成するまでの文脈や工夫の過程が削ぎ落とされた状態で映像の切り抜きだけが一人歩きした。その結果、画面に映し出されたテープまみれの段ボール工作を見た若いユーザーが「何これゴミ?」とコメントを投下。それが不条理ネタとして一気に拡散し、独特のパワーワードへと進化を遂げたのが事態の全貌だ。
『つくってあそぼ』制作現場の知られざる舞台裏と造形美学
1990年から2013年まで放送された伝説的な工作番組『つくってあそぼ』は、単なる子供向けの暇つぶし番組ではなかった。赤い帽子と黒ぶちメガネがトレードマークの「ワクワクさん」こと久保田雅人氏と、着ぐるみの熊の男の子「ゴロリ」の掛け合いは、緻密に計算された演出の上に成り立っていた。
スタジオでの収録は一発勝負に近い緊張感の中で行われ、試作段階で何十回もの強度テストや安全性の確認が重ねられていたという。一見すると雑に組み立てられたように見える紙コップや新聞紙の玩具も、子供の手の大きさや筋力を考慮し、もっとも動きが出やすいバランスで設計されていた。
テレビの画面越しに「自分でも作れそう!」と思わせる絶妙な“手作り感”を残すことこそが、番組スタッフの高度な技術と美学だった。現代の視聴者がネット上で面白おかしくイジるその雑味の中にこそ、プロフェッショナルの矜持が隠されていたと言える。