居酒屋 九 十 九の暖簾をくぐると、ふわりと漂う出汁の香りが鼻腔をくすぐる。東京の繁華街から一本路地に入った角地に佇むこの店は、毎夜のように常連客と評判を聞きつけた酒描きたちで溢れかえっている。かつてドラマ『孤独のグルメ』で主人公を演じた松重豊氏が舌鼓を打ったことでも知られ、原作者である久住昌之氏のファンにとっても聖地として愛され続けてきた。
運営母体である株式会社九十九の真摯なものづくりへの姿勢は、暖簾を守る店主の手さばきにも色濃く反映されている。今や国内外の美食家が居酒屋 九 十 九を目当てに訪れるようになり、その人気は留まることを知らんばかりだ。大手グルメサイトの食べログでも常に高い評価をキープし、古き良き大衆酒場の情緒を残しながらも洗練された和食を提供する希有な空間として、激戦区の飲食業界において独自のポジションを確立している。
2026年最新情報!常連が秘める限定メニューと予約攻略法
2026年現在、満席続きで「最も予約が取れない居酒屋」のひとつに数えられる同店だが、実は狙い目の時間帯が存在する。開店直後の17時、あるいは2次会利用が引く21時すぎのタイミングだ。オンライン予約枠は数分で埋まるが、当日分の電話受付や店頭のキャンセル待ちを狙うことで、運良く席を確保できるケースも少なくない。
お品書きの裏側にひっそりと書かれた「本日のお隠し」は、一升瓶の底に残った希少酒と、その日のセリで落とした極上部位を合わせる裏名物だ。常連客の多くは、暖簾をくぐるなり「今日のお隠し、残ってる?」と声をかける。旬の白身魚を秘伝の昆布塩で締めた逸品や、トロトロに煮込まれた牛すじ煮込みの「追い玉子追加」は、メニュー表に載っていない穴場メニューとして通の間で語り継がれている。
蔵元直送の極上日本酒|独自仕入れルートが支える圧倒的品質
酒乗りの心を掴んで離さないのが、壁一面に並ぶ銘酒のラインナップだ。店主が長年にわたり全国の蔵元へ足繁く通い詰めて築き上げた独自の仕入れルートにより、一般の市場には流通しない限定醸造酒や無濾過生原酒が惜しげもなくグラスへと注がれる。
季節ごとにガラリと入れ替わる銘柄は、常時30種類以上。日本酒のコンディション管理にも一切の妥協がなく、銘柄ごとに最も味わいが引き立つ温度帯で見事にお酌される。冷やでキリッといただく純米大吟醸から、出汁割りで楽しむ燗酒まで、酒器ひとつの選定に至るまで店主の美学が光る。