ブイエス パークは、まるでテレビのバラエティ番組に参加しているかのような圧倒的な臨場感を味わえる場所として、若者やファミリー層を熱狂させている。画面の向こう側で繰り広げられていたあのアクティブなゲームの世界へ直接足を踏み入れ、本気で笑い、本気で汗を流す。デジタル技術とアナログな身体的プレイスタイルが融合した空間は、従来のレジャーの概念を軽々と飛び越えてみせた。
連休や週末になると各地の店舗で入場待ちの列ができるほど賑わいを見せているが、この人気の底にあるブイエス パークの魅力は、体を動かす爽快感だけにとどまらない。迫り来る猛獣からダッシュで逃げ切る興奮や、巨大な障害物をクリアした瞬間の達成感。そのすべてが瞬時に共有され、SNS時代を象徴する体験型スポットとして進化を続けている。
アミューズメント・レジャー業界を揺るがす「バラエティスポーツ施設」の進化
日本のレジャー市場に今、大きな地殻変動が起きている。かつてゲームセンターでの観賞型・ボタン操作型ゲームが主流だった時代から、自らの体をフルに使って挑む体験へのニーズが一気に加速した。この流れを決定づけたのが、株式会社バンダイナムコアミューズメントが仕掛けた新たなプロジェクトだ。
親会社である株式会社バンダイナムコホールディングスが掲げるエンターテインメントの多様化戦略のもと、代表取締役社長の川崎寛氏をはじめとする開発チームは、単なる運動施設でも従来のゲームセンターでもない新ジャンルの構築に挑んだ。その結果として誕生したのが、屋内型体験型スポーツエンターテインメントという独自コンセプトである。アミューズメント・レジャー業界全体に衝撃を与えたこの試みは、スポーツを「見る・観戦する」ものから「自らバラエティ番組の主人公になって楽しむ」ものへと劇的に再定義した。
現在では全国各地に拡大を続けるバラエティスポーツ施設だが、その根底にあるのは「誰もがクスッと笑えて、誰もが全力になれる」という人間本性の欲求を直撃する設計哲学だ。
聖地「VS PARK ららぽーとEXPOCITY店」から広がる体験型エンタメの原点
全国展開の足がかりとなった記念すべき1号店、それが大阪府吹田市に位置するVS PARK ららぽーとEXPOCITY店だ。2018年のオープン以来、感度の高い若者や家族連れが押し寄せる「体験型エンタメの聖地」として絶大な存在感を誇っている。
なかでも一躍話題となった看板アトラクションが、超大型スクリーンに映し出された野生動物と超短距離走で勝負する「猛獣逃走アクティビティ ニゲキル」だ。チーターやタイガー、果ては巨大な恐竜まで、背後から迫る迫力満点のマシン映像に背中を押されながら全力疾走する体験は、一度味わうと病みつきになる。この店舗で確立された独自のゲームデザインと熱量が、その後の全国展開へとつながる強固な基盤となった。