イッテ q ギター企画が、地上波の枠を飛び越えて今なお空前の反響を巻き起こしている。日本テレビ系列が長年にわたりお茶の間に届けてきた怪物バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』。その歴史の中で数々の奇跡を生み出してきた音楽企画だが、とりわけ視聴者の度肝を抜いたのが、異国の地で一本のアコースティックギターを掻き鳴らす挑戦だった。日本のテレビ放送事業において、笑いと本格的な音楽ドキュメンタリーをこれほどハイレベルで昇華させた例は他に類を見ない。
かつてANZEN漫才のメンバーとして一躍ブレイクし、今や芸能界でも唯一無二のポジションを確立したみやぞん。彼の真骨頂といえば、一度聴いたメロディをその場で完璧に再現する驚異的な絶対音感だ。ロケ先で地元ミュージシャンと即興でセッションを繰り広げる姿は、まさに天才そのもの。ファンが語り継ぐイッテ q ギターの神回では、技術を超えた魂のぶつかり合いが描かれていた。スタジオで見守るMCの内村光良をはじめ、レギュラー陣が思わず目頭を熱くした感動シーンの数々は、現在もTVerやHuluなどの動画配信サービスで頻繁に再生され、新たなファンを獲得し続けている。
みやぞんが魅せた即興演奏テクニックと驚愕の絶対音感
楽譜を一切読まない。耳で聴いた音だけを頼りに指を動かす。みやぞんのスタイルは型破りだ。しかし、その指先から紡がれる音色は本物だった。
撮影現場でのエピソードは語り草になっている。南米の街角で出会ったローカルバンドが奏でる複雑な変拍子の曲を、彼はわずか数回聴いただけでコード進行を見抜き、自らのアコースティックギターで伴奏を重ねてみせた。事前の打ち合わせはゼロ。完全な即興演奏だ。耳コピーの精度の高さはもちろん、相手の奏者をリスペクトしながらフレーズを合わせていく音楽的感性の鋭さに、現地プロミュージシャンも「彼は本物のアーティストだ」と脱帽したという。
過酷なロケで愛用された使用機材とアコースティックギターの秘密
視聴者の間でもたびたび話題に上るのが、過酷なロケをともに生き抜いた相棒——使用機材の存在だ。湿度の高いジャングルから乾燥した高地まで、過酷な環境下で酷使されたギターたち。
みやぞんが番組内で手にしたアコースティックギターの多くは、持ち運びやすさと耐久性を兼ね備えたトラベルギターや、アコースティックの温かい響きとエレキの操作性を併せ持ったエレアコモデルが中心だった。現地調達した民族楽器のような弦楽器にも瞬時に適応する柔軟性は圧巻の一言。現場の気温変化でネックが狂いやすい状況であっても、チューニングを即座に調整し、常に心地よいトーンを奏で続けるプロ根性が画面越しにも伝わってきた。