比叡山の麓、豊かな緑と清流に包まれた京都市左京区八瀬の地に、全国の愛猫家やアートファンから熱狂的な視線を集め続ける異色のスポットが存在します。その名は「猫猫寺(にゃんにゃんじ)」。伝統的な古刹が立ち並ぶ京都において、「招喜猫宗(まねきねこしゅう)総本山」を名乗るこの場所は、本堂から襖絵、仏像に至るまですべてが猫のアートで埋め尽くされた唯一無二の寺院型ミュージアムです。
SNSを中心に国内外で話題沸騰となり、本物の猫が務める「猫住職」や、ユニークな肉球スタンプが押された限定御朱印を目当てに訪れる参拝者が後を絶ちません。一方で、「一般的な仏教寺院なのか」「いつでも猫住職に会えるのか」といった疑問を抱く旅行者も少なくありません。本稿では、現地取材データと最新の公式情報をもとに、猫猫寺の成り立ちから猫住職の出勤スケジュール、参拝システム、アクセス上の注意点まで余すところなくレポートします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】- 要点1:猫猫寺は宗教法人ではなく、美術作家の加悦徹氏・雅乃氏親子が手掛ける築100年超の古民家を再生した「猫アート寺院型ミュージアム」。
- 要点2:話題の「本物の猫住職」は不定期出勤となっており、会える日や限定御朱印の授与状況は公式SNSでの事前確認が必須。
- 要点3:叡山電鉄「八瀬比叡山口駅」や京都バス「神子ヶ渕」からのアクセスが便利で、駐車場は台数限定のため公共交通機関の利用が推奨される。
【基本全貌】京都・八瀬の「猫猫寺」とは?招喜猫宗総本山が放つ唯一無二の世界観
京都・八瀬の静謐な山あいに佇む猫猫寺(にゃんにゃんじ)は、2016年に開山されたアートプロジェクト空間です。「すべての猫が幸せでありますように、そして猫を通じて人が癒やされますように」という願いを込め、「招喜猫宗 総本山」という架空の宗派を掲げて誕生しました。
この独創的な空間をプロデュースしたのは、社寺建築や店舗の内装、ステンドグラス制作などを手掛ける美術作家の加悦徹(かや とおる)氏です。築100年を超える茅葺き屋根の古民家をごく初期から自らの手で改修し、日本の伝統美と猫の造形を融合させた壮大なアート空間へと昇華させました。さらに、徹氏の息子であり、若き天才猫絵師として国内外の美術展で高い評価を獲得している加悦雅乃(かや みやの)氏の作品が堂内を華麗に彩っています。
堂内に一歩足を踏み入れると、天井画や襖絵、阿弥陀如来ならぬ「大日猫来(だいにちにゃらい)像」が安置された本堂が広がります。厳粛な寺院建築の様式美を踏襲しながらも、描かれているのはすべて表情豊かな猫たちです。細部に至るまで職人技が注ぎ込まれた空間は、単なるキャラクターショップや猫カフェの枠を遥かに超えた、本格的な現代アートギャラリーとしての重厚感を放っています。
【2026年最新】本物の猫住職に会える出勤日と限定御朱印の授与システム
猫猫寺を語る上で欠かせないのが、本物の猫たちが交代で務める「猫住職」の存在です。初代住職を務めた「小雪(こゆき)」をはじめ、個性豊かな歴代住職や見習い住職たちが、袈裟(けさ)を身にまとって参拝者を迎える姿がメディアで度々取り上げられ、大きな反響を呼んできました。
ただし、訪問にあたって最も注意すべきは猫住職の出勤日です。猫たちの体調管理やストレス軽減を最優先とする「猫ファースト」の運営方針が徹底されているため、猫住職は常駐していません。公式発表資料および運営スケジュールによると、猫住職の勤務は主に週末や祝日、特別なイベント開催日などに限られており、月ごとにシフトが組まれています。出勤予定は公式InstagramやX(旧Twitter)にて随時更新されているため、お出かけ前の確認が欠かせません。
参拝の記念として絶大な人気を誇るのが、猫猫寺オリジナルの限定御朱印です。住職猫の可愛いイラストが施された季節限定の見開き御朱印や、猫住職が実際に「肉球スタンプ」を押印した特別な手形入り御朱印など、コレクション性の高い授与品が揃っています。御朱印帳を持参して直書きを希望する場合は、受付時間や対応日を事前にチェックしておくと安心です。