南 千住 青木 屋は、下町情緒が色濃く残る東京の北東部において、昭和の香りを今に伝える奇跡のようなパン屋だ。早朝の静けさを破る香ばしいソースの香りに誘われ暖簾をくぐると、そこには積み上げられた圧巻のパンが客を待っている。
近代的な再開発で高層マンションが立ち並ぶ中、南 千住 青木 屋の店頭だけは独自の時間を刻み続けている。地元住民はもちろん、全国のパン好きやグルメファンが絶え間なく訪れるこの店の魅力を、現地取材を通じて解き明かしていく。
半世紀以上愛される理由!重量級コロッケパンの驚愕
ズシリと手に残る圧倒的な重量感。看板メニューである「コロッケパン」を手にした誰もが、まずその規格外の大きさに目を見張る。ふんわりとした大ぶりのコッペパンにはさまれているのは、パンからはみ出すほどの巨大なコロッケだ。
サクサクの衣の中に詰まった北海道産ジャガイモの素朴な甘みと、濃厚でコクのある特製ソース。このシンプルな組み合わせが、一口噛みしめた瞬間に絶妙なシンフォニーを奏でる。飾らない味だからこそ、毎日食べても飽きがこない。東京都荒川区の路地裏で半世紀以上にわたり受け継がれてきた職人のこだわりが、この一食に凝縮されている。
『出没!アド街ック天国』でも話題を呼んだ名物惣菜パン
テレビの人気番組『出没!アド街ック天国』をはじめ、数々のメディアで絶賛されてきた同店。名物コロッケパンと並び、飛ぶように売れるのが多彩な惣菜パンの数々だ。メンチカツパンやハムカツパン、とんかつパンといったボリューム満点なラインナップは、まさに下町グルメの代名詞と言える。
揚げる工程からパンへの具材挟み込みまで、職人が手際よく仕上げていく。自家製惣菜とパンの絶妙なバランスは、長年の勘と技術の賜物だ。食べ応え抜群でありながら手頃な価格帯を維持し続ける姿勢に、訪れる人々は深く感銘を受ける。