「この木なんの木」の正体は?名前はモンキーポッド!ハワイ巨木の現在

「この木なんの木」の正体は?名前はモンキーポッド!ハワイ巨木の現在

「この木なんの木 気になる木」という耳に残るフレーズとともに、どこまでも広がる青空と雄大な緑のシルエットが印象的な日立グループのテレビCM。誰もが一度は口ずさんだことがある国民的CMソングでありながら、「画面に映っている巨大な木の名前や正体までは知らない」という人は少なくありません。

あの大樹はCGや架空の植物ではなく、実在する巨木です。正式な植物名から自生地、知られざる生態、そして2026年現在の現地の観光事情まで、長年抱かれてきた疑問の真相を徹底取材・解説します。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:「この木なんの木」の正式名称はモンキーポッド(和名:アメリカネムノキ)というマメ科の常緑高木。
  • 要点2:ロケ地はハワイ・オアフ島の「モアナルア・ガーデン」にあり、樹齢はおよそ140年〜150年と推定される。
  • 要点3:夜や雨の日に葉を閉じる独特の生態を持ち、年に2回ピンク色の可憐な花を咲かせる。現在も現地で観光可能。

【正体判明】「この木なんの木」の木の名前は?正式名称と基本プロフィール

テレビ画面いっぱいに美しい枝葉を広げる大樹の正体、その木の名前は「モンキーポッド(Monkey Pod)」です。標準和名では「アメリカネムノキ」と呼ばれ、学名をSamanea saman(サマネア・サマン)というマメ科ネムノキ亜科に属する熱帯植物です。

中南米を原産地とするモンキーポッドは、現在ではハワイや東南アジア、南太平洋諸島などの熱帯・亜熱帯地域に広く分布しています。「モンキーポッド(猿の鞘)」というユニークな名前の由来には諸説あり、猿が好んでその甘い実(豆鞘)を食べるからという説や、実の形が猿の好物に似ているからという説などが知られています。

日立グループの企業広告「日立の樹」に採用されたことで日本国内での知名度が爆発的に高まりましたが、現地ハワイでは街路樹や公園樹としても親しまれている極めて身近な樹木です。

【特徴と生態】なぜあんな形に?「モンキーポッド」が巨大な傘を広げる理由

モンキーポッドの最大の特徴は、一本の太い幹から無数の太い枝が四方八方へと均等に伸び、まるで巨大なドーム状の傘のような美しい樹形を作り出す点にあります。日立CMに登場する木は、樹高が約25メートル、枝の広がり(樹冠の幅)は約40メートル、幹の周囲は7メートルを超える圧倒的なスケールを誇ります。

この独特な広がりを持つ樹形には、植物学的な理由があります。熱帯の強い日差しを効率よく浴びて光合成を行うため、横方向へと枝をダイナミックに広げる性質が備わっているのです。

また、モンキーポッドには「レインツリー(Rain Tree:雨降り木)」という別名も存在します。これには2つの生態的特徴が関係しています。

ひとつは、日の入り時や雨が降りそうな曇天時に、葉が水分蒸発を防ぐために折りたたまれる「就眠運動」を行うこと。もうひとつは、樹液を吸うセミやアブラムシなどの昆虫が排泄する分泌物が、木の下にいるとまるで霧雨のように滴り落ちてくる現象から名付けられたとされています。

山田 真由
Penulis

山田 真由

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。