原宿カルチャーのアイコンとして一世を風靡し、お互いを尊重し合う唯一無二のパートナーシップを築いた「りゅうちぇる」と「peco(ぺこ)」。2014年の運命的な出会いから結婚、長男の誕生、そして2026年に発表した「新しい家族の形」への移行に至るまで、二人が世間に示した生き方は、従来の家族観やジェンダー観に大きな問いを投げかけました。
2026年7月の突然の別れという深い痛みを経て、2026年の現在、pecoは息子のリンクくんを育てながら、自身のアパレルブランド運営やSNS発信を通じて前を向いて歩み続けています。二人が紡ぎ出した強い絆の経緯と、世間を惹きつけた生き方の真相について、当時の証言や公表資料をもとに紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】- 要点1:2014年に原宿のショップで出会った二人は、互いの個性を全肯定する唯一無二のカップルとしてブレイクし、2016年に結婚、2018年に長男・リンクくんが誕生した。
- 要点2:2026年8月、りゅうちぇるの性自認や葛藤を受け止め、法律上の婚姻関係を解消して「夫と妻」から「人生のパートナー」という新しい家族の形を選択した。
- 要点3:現在pecoはブランド「Tostalgic Clothing」の代表やYouTube・インスタ発信で高い支持を集め、深い愛情とともに息子を育てる凛とした姿を見せている。
【馴れ初めから結婚まで】原宿ショップでの出会いと世間を魅了した二人の軌跡
二人の物語の始まりは、2014年5月にさかのぼります。当時、原宿のアパレルショップ「SUPER WEGO」のオープニングスタッフとして出会った二人は、出会った瞬間に特別な感情を抱いたと公言しています。pecoはカラフルで奔放なファッションを着こなすりゅうちぇるに目を奪われ、りゅうちぇるもまた、自らの世界観を貫くpecoの芯の強さに一目惚れしたといいます。
りゅうちぇるがpecoの誕生日にディズニーランドのシンデレラ城前でティアラを渡し、「僕のお姫様になってください」と告白したエピソードは、ファンの間でも伝説的な名シーンとして知られています。その後、2015年9月に日本テレビ系バラエティ番組『行列のできる法律相談所』への出演をきっかけに、型破りで愛らしいキャラクターと仲睦まじい姿が一気に注目を浴び、社会現象とも呼べるブームを巻き起こしました。
交際開始から約2年半を経た2016年12月28日、二人は婚姻届を提出し正式に結婚。2017年9月には、二人が愛する1960年代のアメリカンレトロをテーマにした華やかな結婚式を挙げました。そして2018年7月11日、待望の第一子となる男児が誕生。ミュージカル『ヘアスプレー』の登場人物から名付けられた長男・リンク(Link)くんの誕生により、二人は若い世代が憧れる理想の夫婦・親としての地位を確固たるものにしました。
【経緯まとめ】「新しい家族の形」を選択した理由と当時の葛藤
世間から「理想の夫婦」と称賛される一方で、内面では大きな葛藤が静かに進行していました。2026年8月25日、二人はそれぞれのSNSを通じて、法律上の夫婦関係を解消し「人生のパートナー」として同居を続けながら子育てを共に行うという方針を発表しました。
りゅうちぇるは公式発表の中で、幼少期から抱えていた自身のセクシュアリティやアイデンティティの違和感を告白。「夫」として「父親」として完璧でありたいと願うあまり、本来の自分自身とのギャップに苦しんでいたことを明かしました。これに対しpecoは、自著やインタビューの中で次のように振り返っています。
「正直、最初は驚きや戸惑いもありました。でも、何よりも彼が生きていてくれること、自分らしく笑顔でいてくれることが一番大切だと感じました」
二人が選んだのは、一般的な「離婚」という枠組みにとどまらない、互いの尊厳を守るための「新しい家族の形」でした。戸籍上の関係は解消しつつも、同居を継続し、長男の育児を共同で行うというこの決断は、制度にとらわれない新しい絆のあり方として社会に大きなインパクトを与えました。