年末の恒例行事として世界中のSNSやエンタメニュースを席巻する「世界で最もハンサムな顔100人(The 100 Most Handsome Faces)」。TC Candlerが発表した2019年版において、並み居るハリウッドスターや世界的モデルを抑えて頂点に輝いたのは、韓国のボーイズグループBTS(防弾少年団)のメインボーカル、ジョングクでした。
アジア発のポップスターが世界の頂点を極めた歴史的な瞬間となった一方、インターネット上では「なぜ彼が1位なのか」「そもそも誰がどのような基準で選定しているのか」という疑問の声も噴出しました。本稿では、当時の詳細な順位データや日本人メンバーの健闘、そして選考の裏側にある構造的な実態について、メディア社会学的な視点を交えて徹底的に解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】- 要点1:BTSのジョングクが前年2位からステップアップして初の1位を獲得し、アジア圏のカルチャーが世界的影響力を持った象徴となった。
- 要点2:日本人最高位は寺田拓哉(54位)で、三代目 J SOUL BROTHERSの登坂広臣が73位にランクインを果たすなど日本勢も存在感を示した。
- 要点3:本ランキングは公的機関の認定ではなく個人の主観に基づくエンタメ企画であり、美の優劣ではなくポップカルチャーの潮流として受容するのが適切である。
【2019年結果速報】世界で最もハンサムな顔2019順位一覧と上位トップ10の顔ぶれ
2019年12月28日(現地時間27日)にYouTube上で公開されたランキングは、瞬く間に数千万回再生を記録し、世界各国のメディアで大々的に報道されました。まずは上位トップ10の顔ぶれを振り返り、どのようなスターたちが名を連ねていたのかを確認します。
第1位に輝いたのはBTSのジョングク(Jeon Jung-kook)。2018年の2位から順位を一つ上げ、ついに頂点へと登りつめました。2位には世界的人気YouTuberのピューディパイ(Felix Kjellberg)、3位にはカナダ出身のシンガーソングライターであるショーン・メンデス(Shawn Mendes)がランクインしています。
さらに注目すべきは、2017年に同ランキングで1位を獲得していたBTSのV(テテ / キム・テヒョン)が4位にランクインした点です。同一グループからトップ5に2名が選ばれるという異例の事態は、当時のBTSが持っていた国際的な求心力を如実に物語っています。また、6位には中国の俳優・歌手である肖戦(シャオ・ジャン)が入り、アジア勢の躍進が際立つトップ10となりました。
トップ10の顔ぶれは以下の通りです。
- 1位:ジョングク(韓国 / BTS)
- 2位:ピューディパイ(スウェーデン / YouTuber)
- 3位:ショーン・メンデス(カナダ / 歌手)
- 4位:V / キム・テヒョン(韓国 / BTS)
- 5位:ジェイソン・モモア(アメリカ / 俳優)
- 6位:シャオ・ジャン / 肖戦(中国 / 俳優・歌手)
- 7位:ジェンセン・アクレス(アメリカ / 俳優)
- 8位:トニ・マフド(ドイツ / モデル・アーティスト)
- 9位:ジェイソン・デルーロ(アメリカ / 歌手)
- 10位:クリス・ヘムズワース(オーストラリア / 俳優)
BTSジョングクが1位に輝いた決定的な理由|圧倒的ビジュアルとグローバルな熱狂
なぜ2019年の栄冠はジョングクの頭上に輝いたのでしょうか。単なる「顔立ちの美しさ」にとどまらない、当時のエンタメ界を取り巻く複合的な要因が作用していました。
第一の理由は、BTSが達成した世界規模での爆発的なブレイクスルーです。2019年、BTSは全世界スタジアムツアー「LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF」を敢行し、米ビルボードのメインアルバムチャート「Billboard 200」で1年間に3度の1位を獲得する快挙を成し遂げました。グループの「黄金マンネ(最年少)」としてセンターを務めるジョングクへの注目度は、過去最高潮に達していた時期でした。
第二の理由は、彼の持つビジュアルの二面性と時代性です。少年のような透明感と無垢な笑顔を残しながらも、鍛え上げられたフィジカルとステージ上で見せる圧倒的なカリスマ性。このギャップが、従来の欧米的な「ワイルドなマスキュリニティ(男性性)」とは異なる、新時代の魅力としてグローバルに受け入れられました。
第三に、SNS上での圧倒的なエンゲージメントが挙げられます。ジョングクが投稿するツイート(現X)や動画は、常に数百万件のリツイートといいねを記録し、世界トレンドの1位を独占し続けました。推薦コメントやハッシュタグ運動を重視するTC Candlerの選考システムにおいて、ファンダム「ARMY」の熱烈な支持はランキングを決定づける強力な推進力となりました。