基本給じゃ食えない?「生活残業」に頼る会社員たちのリアルと2026年の限界線
生活 残業 と は、業務上の必要性がないにもかかわらず、残業代を得て生活費を補填するために意図的に遅くまで働く行為を指す。物価高騰が止まらない2026年現在、このグレーな労働習慣が再び深刻な社会問題として浮上している。
基本給の伸びがインフレに追いつかない中、多くの若手や中堅社員にとって生活 残業 と は死活問題を解決するための「最後の手段」となってしまっているのが現状だ。定時で帰れば生活が破綻する、そんな悲痛な声が現場から聞こえてくる。
なぜ定時に帰れないのか?実質賃金低下がもたらす歪み
スーパーの棚に並ぶ食品も、光熱費も、数年前とは比べ物にならないほど値上がりした。しかし、給与明細の基本給欄はほとんど変わらない。このギャップを埋める手っ取り早い手段が、皮肉にも「残業」なのだ。
「定時で帰ると手取りが20万円を切る」と都内のIT企業に勤める30代男性はこぼす。彼にとって、毎月30時間の残業代は贅沢のためではなく、家賃と食費を払うためのライフラインそのものだ。
「ダラダラ残業」と紙一重、現場で横行する巧妙な時間稼ぎ
業務効率化のツールがどれだけ導入されようと、現場の人間が「早く終わらせたくない」と考えていれば意味がない。日中はあえてゆっくりとタスクをこなし、夕方以降に本格的な作業を始める。こうした引き伸ばし工作は、もはや日常茶飯事だ。
周囲も薄々気づいている。だが、誰もそれを咎められない。なぜなら、お互い様だからだ。結果として、オフィスには「何となく遅くまで残っている空気」が澱のように溜まっていく。