トモコレ 赤ちゃん いじめという不穏な検索キーワードが、掲示板やSNS上で今なお波紋を広げ続けている。任天堂の『トモダチコレクション』シリーズにおいて、プレイヤーが手塩にかけて育てたMii同士の間に生まれる赤ん坊。その愛らしい存在に対して「意図的な嫌がらせができるのではないか」「放っておくと恐ろしい現象が起きる」といった不穏な噂が、長年にわたりファンの間で囁かれてきたからだ。
ゲーム内で発生する突発的なトラブルやギャグ描写が尾ひれをつけて広がった結果、ファンの間でトモコレ 赤ちゃん いじめに関する都市伝説的な解釈が一人歩きを始めた。数多くの名作を生み出してきたコンピュータゲーム産業の歴史においても、これほどプレイヤーの想像力を過剰に刺激したカジュアルゲームは極めて珍しい。
『トモコレ』で噂される「赤ちゃんいじめ」の真相とは?放置や特定の行動のメカニズム
ネット上で流布する「赤ちゃんいじめ」という衝撃的なワード。その正体は、ゲーム内の育成メカニズムとプレイヤーの心理的誤解が重なり合って生まれた幻想に過ぎない。放置や特定の行動によって何が起きるのか、システム側の挙動を冷静に紐解いてみよう。
本作において、夫婦となったMiiの間に赤ちゃんが誕生すると、プレイヤーには定期的な「あやし」や「お世話」のミニゲームが発生する。これを一定時間放置したり、画面をランダムにタップし続けたりすると、赤ん坊は大声で泣き叫び、顔を赤らめてぐずり出す。一部のプレイヤーがこの状態を「虐待」や「いじめ」と表現し、動画共有サイトなどに投稿したことが噂の発端だ。しかし、これらはあくまで「あやしに失敗した際の標準的なリアクション」であり、虐待システムのような隠し要素がプログラムされているわけではない。
特に『トモダチコレクション 新生活』では、ジャイロセンサーを利用して3DS本体を上下に揺らす操作が導入された。この揺らし方が激しすぎると、赤ちゃんが目を回してさらに激しく泣き出すという演出が存在する。これが「過激な嫌がらせができる」という錯覚を強めた要因と言えるだろう。
ニンテンドー3DS版『新生活』における育成仕様とプレイヤーの勘違い
2013年に発売されたニンテンドー3DS向けタイトル『トモダチコレクション 新生活』は、前作を遥かに上回る自由度とディテールで爆発的なヒットを記録した。プレイヤーが暮らす島の中で、Miiたちが勝手に人間関係を構築し、結婚し、子供を育てる。この画期的な生活シミュレーションゲームは、多くのプレイヤーに「人間らしさ」を感じさせた。
だが、その自律的な挙動こそが勘違いを生む土壌となった。放置された赤ちゃんが泣きやまない時、親Miiが困り顔で見つめる描写がある。これが「親が助けようとしない」「放置して苦しめている」ように見えてしまい、一部で過剰な解釈が一人歩きしたのだ。内部データ的には単なるアニメーションのループに過ぎないが、プレイヤーの共感能力が高すぎるがゆえに、惨状のように映ってしまったというわけだ。