スーパー belxは、物価高が深刻な影を落とす2026年の首都圏において、生活者の強い味方として揺るぎない地位を築いている。東京都足立区を拠点に千葉や埼玉へと店舗網を広げるこの地域密着型スーパーは、大手の全国チェーン店が真似できない圧倒的な「食材の鮮度」と「エッジの効いた価格設定」で顧客の心を掴んで離さない。週末になれば駐車場は入場待ちの車で溢れ返り、レジ前には長蛇の列ができるのが日常の風景だ。
単なる安売り店とは一線を画す。プロの料理人すら仕入れに訪れるというスーパー belxの真骨頂は、各部門のバイヤーや現場の職人たちが注ぎ込む並々ならぬ熱量にある。なぜこれほどまでに人々を惹きつけるのか、その強さの源泉を現場の空気感とともに追った。
「肉のベルクス」の本領発揮——精肉部門に見るクオリティへの執念
ベルクスを語る上で絶対に外せないのが精肉コーナーだ。店内に入り、冷気が漂う売り場に足を踏み入れると、その異様な熱気に圧倒される。パックに詰められた牛肉の綺麗なサシ、豚肉の瑞々しさ、鶏肉の鮮やかなピンク色。そこには安かろう悪かろうの妥協は一切存在しない。
かつて精肉店からスタートした歴史を持つだけに、仕入れと切り出しの技術は職人技そのものだ。ファミリー層に向けたメガ盛りパックから、特定の産地にこだわった銘柄肉までラインナップの幅が広い。夕方のタイムセールともなれば、上質な肉を求めて主婦たちが一斉に群がる光景が見られる。
毎朝の競りで仕入れる「鮮魚と青果」——デパ地下を凌駕する鮮度主義
早朝の市場から届く直送の魚介類もまた、ベルクスの大きな武器だ。丸々一匹の姿魚が氷の上にズラリと並び、客の要望に応じてその場で三枚おろしや皮はぎの処理を行ってくれる。手軽な切り身だけで済ませがちな現代のスーパーにおいて、対面販売の活気を残したこのスタイルは極めて異彩を放っている。
青果売り場に目を向ければ、旬の野菜や果物が山積みされている。地元の農家から直接届く朝採れ野菜の瑞々しさは目を見張るほどだ。葉物の張りや根菜のズッシリとした重みは、徹底した温度管理と回転率の高さの証明にほかならない。