miwa ヒカリ へ ドラマという言葉を聞くだけで、あの胸の高鳴りが鮮明に蘇る人も多いのではないだろうか。2012年に放送されたフジテレビ系月9ドラマ『リッチマン、プアウーマン』の主題歌として制作された「ヒカリへ」は、シンガーソングライターmiwaの代表曲であり、日本のJ-POPシーンに大きな爪痕を残した一曲だ。
放送当時、従来の王道恋愛ドラマとは一線を画すITベンチャーの世界を舞台にした本作において、miwa ヒカリ へ ドラマが魅せた新しさは圧倒的だった。ソニー・ミュージックレコーズからリリースされたこの楽曲は、単なるテーマソングにとどまらず、作品そのものの推進力となっていた。
『リッチマン、プアウーマン』を象徴するサウンドトラックの誕生
IT企業「Next Innovation」の若き社長・日向徹と、卓越した記憶力を持つ就活生・夏井真琴。ふたりの不器用でスリリングな関係性を彩ったのが、フジテレビの月9ドラマ枠で異彩を放った本作だ。都会的なスピード感と青く青臭い青春の要素が混ざり合うストーリーを展開するうえで、音楽が果たした役割は驚くほど大きい。
先進的なEDMと切ないメロディ:楽曲制作の裏側に迫る
「ヒカリへ」の制作において、miwaはそれまでのアコースティックギターを中心としたスタイルから一転、当時最先端だった4つ打ちのEDMサウンドへと大胆な挑戦を試みた。ソニー・ミュージックレコーズの制作陣とともに構築した電子音のレイヤーは、劇中のスタイリッシュなオフィスやプログラミング画面と完璧な調和を見せた。アコギの弾き語りイメージが強かった彼女が、自らの殻を破って生み出したこのサウンドデザインこそ、作品の革新性と共鳴した最大のポイントだ。