全国の居酒屋シーンを席巻し、いまや累計販売数数億本を突破する驚異の大ヒットメニューとなっているのが、大衆居酒屋「新時代」の名物「伝串(でんぐし)」です。看板に掲げられた「1本50円(税込55円)」という破格のプライスと、一度食べたら手が止まらなくなる甘辛スパイシーな風味は、外食業界の常識を根底から覆しました。
原材料の高騰が続く外食業界において、なぜこれほどの低価格とクオリティを維持できるのでしょうか。独自の特許製法や塩分ゼロの特製スパイス、圧巻のピラミッド盛りから自宅で楽しめる再現レシピまで、取材班がその人気の深層を余すところなく紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】- 要点1:伝串は創業者・佐野直史氏が開発した特許製法により、鶏皮の余分な脂を落としコラーゲンのみを凝縮した唯一無二のパリもち食感を実現している。
- 要点2:1本50円の圧倒的安さを支えるのは徹底した業務効率化とスケールメリットであり、門外不出のスパイスは大豆由来で塩分ゼロという健康志向設計。
- 要点3:テイクアウトや冷凍保存にも対応し、家庭用フライパンやトースターで手軽に再現できるレシピも確立されており、宅飲み需要でも不動の支持を集めている。
【1本50円の真相】新時代創業者・佐野直史氏が築いた特許製法と圧倒的コスパの裏側
「新時代」を率いる株式会社ファッズの代表取締役であり、創業者・佐野直史(さの なおし)氏は、元プロサッカー選手という異色のバックボーンを持ちます。ブラジル留学やプロリーグでの経験を経て飲食業界へ転身した佐野氏が、「誰もが気軽に毎日立ち寄れる大衆酒場を作りたい」という執念から開発したのが伝串でした。
伝串の最大の強みは、特許製法(製法特許第6784379号など)を取得している点にあります。一般的な焼き鳥店で提供される鶏皮串とは異なり、皮を波型にぎっしりと串打ちし、高温の油で一気に揚げることで「余分な脂を極限まで落とす」特殊な調理工程を採用しています。これにより、鶏皮特有の脂っこさを完全に排除し、外はパリパリ、中はもっちりとしたコラーゲンの旨味だけを残すことに成功しました。
消費者を驚かせ続ける「1本50円の理由」は、計算し尽くされたビジネスモデルにあります。伝串を強力なキラーコンテンツとして来店動機を生み出し、仕入れの一括大量調達、セントラルキッチンでの効率化、シンプルなオペレーションを徹底。薄利多売の極致を追求することで、原材料価格が高騰する現代でも看板価格を守り続けています。
【塩分ゼロの衝撃】伝串スパイスの原材料と気になるカロリーを徹底解剖
伝串を語るうえで外せないのが、卓上に置かれた「伝串スパイス」です。食べる直前に好きなだけ振りかけるスタイルが浸透していますが、実はこのスパイスにも驚くべき秘密が隠されています。
伝串スパイスの主原料は、食塩ではなく「大豆(脱脂大豆)」です。さらに高麗人参をはじめとする厳選素材を絶妙な比率で調合しており、塩分含有量は驚異の0%。一般的なスパイス調味料はかけすぎると塩分過多になりがちですが、伝串スパイスはどれだけ振りかけても塩辛くならず、素材の旨味とコクだけが何倍にも膨らみます。
気になる伝串のカロリーは、1本あたりおよそ80〜90kcalとされています。一般的な鶏皮の焼き鳥(1本あたり約140〜160kcal)と比較すると大幅に低カロリーです。調理工程で余分な脂をしっかり落としきっているため、皮の旨味とコラーゲンを摂取しながらも、想像以上にヘルシーに楽しめる点が女性層や健康意識の高いビジネスパーソンにも受けています。