魔女 の 家 エンディング——この言葉を耳にするだけで、背すじに冷たいものが走るゲームファンは決して少なくない。作者ふみー氏が個人で手掛けたサイコホラー作品『魔女の家』は、公開直後からプレイヤーを恐怖の底へと突き落とし、日本のインディーゲーム業界史に刻まれる金字塔となった。
館に囚われた少女の逃走劇と思わせておきながら、ラスト数十秒で視界が反転するような衝撃を与える。そんな魔女 の 家 エンディングの罠に嵌まり、呆然と画面を見つめた記憶は、当時のゲーム業界やフリーゲーム界隈を大きく揺るがした。
プレイヤーを騙した大トリック:ヴィオラとエレンの「身体入れ替わり」の真相
作品の根幹を揺るがす最大の真相、それは物語の最初から主人公と敵の位置づけが逆転していたという事実に尽きる。プレイヤーが操作していた黄色い髪の少女ヴィオラ。彼女は、実はすでに精神を乗っ取られた後の「魔女エレン」だったのだ。
病に苦しみ、愛を渇望したエレンは、自分を親友と信じるヴィオラを言葉巧みに欺いた。あらかじめ魔法によって互いの身体を交換していたのだ。自らの健康な肉体を奪われ、目と足を奪われた末に瀕死の魔女の姿へと押し込められた本物のヴィオラ。彼女は奪われた身体を取り戻すため、激痛に耐えながら「エレン(の身体に入った自分)」を追いかけていたという地獄のような構図が浮かび上がる。
ノーマルエンドと真エンド:二つの結末に潜む絶望の違い
『魔女の家』には複数の結末が存在する。ノーマルエンドでは、自分の元々の身体(魔女の姿)をしたヴィオラが、実の父親の手によって銃殺される。偽物のヴィオラ(中身はエレン)は、父親の愛を独占しながら優雅に館を後にする。どこまでも救いのない展開だ。
特定の条件を満たすことで到達する「真エンド」では、下半身を失い這いずるヴィオラの最後の叫びと、エレンが仕掛けた周到な計画の全貌が明かされる。プレイヤーが抱いていた希望をことごとく打ち砕く演出は、従来のホラーゲームの常識を根底から覆した。