蔵王 ロープウェイは、今冬も世界中から訪れる旅行者を魅了し、連日大きな賑わいを見せている。白銀にそびえる山形県の名峰・蔵王連峰を縦断するこの索道事業は、冬の山岳リゾートにおける日本の象徴的な観光・インバウンド産業として、かつてない注目を浴びているのだ。
地元山形県出身の歌人・斎藤茂吉も愛したこの美しき樹氷地帯は、標高によって刻々と表情を変える。吉村美栄子知事をはじめ自治体や山形県観光物産協会も地域活性化の柱として熱い視線を注ぐ中、蔵王 ロープウェイのチケット売り場や搭乗口では、ピーク時に2時間以上の待ち時間が発生することも珍しくない。そこで今回は、現地取材で掴んだ混雑回避の決定打と、通だけが知る絶景ルートをどこよりも早く完全公開する。
混雑回避の裏ワザ!乗車待ち時間を激減させる「魔の時間帯」突破法
冬の蔵王において、最大の障壁となるのが乗車待ちの長い列だ。TripAdvisorの口コミやGoogle Mapsのリアルタイム混雑状況データを分析すると、午前10時から午後1時30分頃にかけてが最も激しいラッシュに陥ることが分かっている。大型観光バスが一斉に到着する時間帯と重なるためだ。
混雑を鮮やかに回避する秘訣は二つある。一つは、山麓線の始発運行に合わせて8時15分前には窓口に並ぶ「早朝一番乗り作戦」。もう一つは、団体客が温泉街の食事処へ引き揚げる12時直前から12時45分前後の「ランチタイムの間隙」を狙う方法だ。さらに、現地窓口での当日券購入を避け、事前のWEB整理券やデジタルチケットをスマートフォンの画面に準備しておくことで、窓口列をそのままスキップできる。わずかな準備が、極寒の屋外で過ごす1時間を節約してくれるのだ。
地蔵山頂駅へ続く絶景ルートと冬季観光・アクティビティの魅力を解剖
蔵王ロープウェイ株式会社が運営する2つのライン、すなわち「山麓線」と「山頂線」を乗り継ぐルートは、まさに空中散歩の絶景空間だ。蔵王山麓駅から樹氷高原駅を経由し、一気に標高約1,660メートルの地蔵山頂駅へとアプローチする。
車窓の景色は、標高が上がるにつれて一変する。最初は針葉樹のアオモリトドマツにしがみつく小さな雪の塊だったものが、山頂付近に近づくにつれて、圧倒的な威容を誇る「スノーモンスター(樹氷)」へと変貌を遂げる。このダイナミックな景観の変化こそ、蔵王連峰が世界に誇る冬の奇跡だ。山頂駅到着後は、単に樹氷を眺めるだけでなく、スノーシューを履いて樹氷群の足元を探索するツアーや、白銀の大パノラマを滑走するスキー・スノーボードなど、多種多様な冬季観光・アクティビティを存分に楽しめる。