フォー 袋 麺のブームが、日本の食卓で静かに、しかし決定的な熱を帯びている。かつてエスニック料理店の専売特許だったベトナム料理の代表格が、今や近所のスーパーやECサイトで手軽に買える日常食へと進化を遂げた。ヘルシー志向の高まりとともに、健康意識の高い層を中心に空前の買い込み現象すら起きている。
激震が走る日本のインスタントラーメン市場において、つるりとした独自の食感を持つ米粉麺は新たな潮流をつくり出した。特に小麦粉を控える消費者の間ではグルテンフリー食品としての注目度も高く、従来の醤油や味噌といった定番スープに飽きた層を取り込んでいる。実は、家庭で本格的なフォー 袋 麺をすする贅沢は、スープのコクと香辛料のバランス次第でどこまでも進化するのだ。
カルディとエースコックが火をつけた本場の熱気
ブームの火付け役を語るうえで外せないのが、輸入食品の宝庫として知られるカルディコーヒーファームだ。運営会社の株式会社キャメル珈琲が独自ルートで仕入れるベトナム直輸入の袋麺は、現地そのままのハーブ感と刺激的な辛さでエスニック愛好家の心を掴んで離さない。棚に並ぶと同時に飛ぶように売れる光景も、今や珍しくなくなった。
一方で、日本の食品メーカーも負けてはいない。エースコック株式会社が投入した「ハノイのおもてなし」シリーズは、日本人の繊細な舌に合わせた絶妙なダシ文化と本場のスパイス感を融合させた傑作だ。手軽さとクオリティの両立を果たしたことで、フォーは一時の流行から「常備食」へと地位を高めた。
定番の「フォー・ガー」と濃厚な「フォー・ボー」の違いとは
フォーの世界を奥深くしているのが、スープのベースによる違いである。代表格の「フォー・ガー」は鶏ガラをじっくり煮込んだ澄んだスープが特徴で、あっさりしつつも旨味が凝縮された一杯だ。爽やかなパクチーやライムとの相性が抜群で、朝食や夜遅い時間帯の食事としても支持されている。
これに対し、牛骨や牛肉を煮込んで作る「フォー・ボー」は、力強いコクと芳醇な香りが魅力だ。シナモンや八角といったスパイスが効いた深みのあるスープは、ガツンと満足感を得たいランチタイムに最適だ。各メーカーから登場している袋麺も、この2大スープを中心に個性を競い合っている。