カラオケで今なお熱狂を呼ぶ「平成の男女デュエット曲」の魔力。なぜ令和のZ世代までがマイクを奪い合うのか?
デュエット 曲 男女 平成という響きに、胸が高鳴る人は少なくないはずだ。バブルの余韻が残る狂騒の90年代から、ミリオンセラーが連発したゼロ年代、そして多様化が進んだ10年代まで、日本の音楽シーンには常に男女の掛け合いが彩りを添えていた。スマホの画面を見つめながら一人で音楽を聴く時代だからこそ、誰かと声を重ねるあの瞬間の熱量が、今改めて見直されている。
最近のカラオケボックスでは、昭和レトロに続く新たな潮流として、懐かしのデュエット 曲 男女 平成メドレーを歌い上げる若者たちの姿が目立つ。SNSでのバイラルヒットをきっかけに、四半世紀前の名曲がサブスクのチャートに急浮上する現象も珍しくなくなった。単なる懐古趣味にとどまらない、このブームの背景には何があるのだろうか。
90年代のミリオン熱風と「恋と都会」のリアリティ
1990年代、日本の音楽業界は空前のCDバブルに沸いていた。トレンディドラマの主題歌やCMタイアップから、次々とミリオンセラーが誕生した時代だ。この時期の男女デュエットは、都会的で、少し背伸びをした大人の恋愛を描いたものが多かった。小室哲哉プロデュース作品や、藤谷美和子・大内義昭の『愛が生まれた日』などがその代表格だ。カラオケが国民的娯楽として定着していく中で、これらの楽曲は「デュエットすれば距離が縮まる」という魔法のツールとして機能していた。
ゼロ年代に起きた「等身大のラブソング」へのシフト
2000年代に入ると、音楽の空気感はガラリと変わる。ディーヴァたちの台頭やR&Bの流行を経て、デュエット曲もよりパーソナルで等身大なメッセージ性を持つようになった。象徴的なのが、ストリート発のヒップホップやレゲエの要素を取り入れたコラボレーションだ。青山テルマ feat.SoulJaの『そばにいるね』は、ガラケー時代の遠距離恋愛のリアルを切り取り、社会現象となった。大げさな愛の誓いではなく、日常の延長線上にある不安や愛おしさを歌うスタイルが、当時の若者の心を掴んで離さなかったのだ。