エッチ な tiktokという検索ワードが、日本のアプリストアやSNSのトレンドから消えることはない。むしろ、運営元であるByteDanceがAIによる監視体制をどれほど強化しようとも、規制の網の目をすり抜ける投稿者と、それを渇望するユーザーの攻防は激化する一方だ。スマートフォンの画面の向こう側で、今何が起きているのか。
深夜のタイムラインをスクロールしていると、突如として現れる肌の露出が多いダンス動画や、巧妙にカモフラージュされたASMR配信。多くのユーザーが意図せずともエッチ な tiktokコンテンツに遭遇する現状は、プラットフォームの健全性を揺るがす社会問題へと発展している。
巧妙化する「隠語」とAIフィルターの限界
現在のTikTokのモデレーションAIは極めて優秀だ。露出度が高い画像や、特定の性的な動きは瞬時に検知され、シャドウバン(アカウントの露出制限)やアカウント削除の対象となる。しかし、人間の知恵はそれを上回る。クリエイターたちは、水着やフィットネスウェアという「大義名分」を盾に、カメラの角度や照明を工夫して性的なニュアンスを演出する。さらに、キャプションには絵文字や独自の隠語を散りばめ、AIのテキスト検知を巧妙に回避しているのだ。
「普通のダンス動画に見えても、スロー再生すると一瞬だけ際どいアングルになるような編集が流行しています」。都内のIT企業でSNSマーケティングを担当するアナリストは指摘する。このいたちごっこは、システムと人間の知恵比べの様相を呈している。
なぜ若者は「BAN」の恐怖を超えて露出するのか
アカウントが消されるリスクを冒してまで、なぜ過激な投稿を続けるのか。理由はシンプルだ。「承認欲求」と「圧倒的な拡散力」である。TikTokのアルゴリズムは、一度バズれば無名のアカウントでも一夜にして数十万回再生を達成できる仕組みになっている。この脳汁が出るような快感は、一度味わうと抜け出せない。
特に承認欲求が強い若年層にとって、同世代からの「可愛い」「セクシー」というコメントや、いいねの数は自己価値そのものになってしまう。他者との差別化を図るうちに、自らの境界線が麻痺し、徐々に露出の度合いがエスカレートしていく構図がそこにある。