冨樫義博氏が描く大ヒット漫画『HUNTER×HUNTER』において、読者の興味を引きつけてやまないキャラクターの一人が、暗殺一家ゾルディック家の末っ子であるカルト=ゾルディックです。艶やかな和装におかっぱ頭という可憐な容姿を持ちながら、冷酷無比な暗殺術と底知れない念能力を操る異色の存在として強烈な印象を残しています。
特にファンを惹きつけているのが、その「性別の謎」や、突如として幻影旅団へ入団した動機である「兄さんを取り戻す」という発言の真意です。連載が進む王位継承編でも不穏な動きを見せるカルトについて、散りばめられた伏線や能力の強さ、最新の動向まで詳しく掘り下げていきます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】- 要点1:カルトの性別は公式設定上「男(ゾルディック家五男)」であり、和装の美少女風ビジュアルとのギャップが特徴。
- 要点2:幻影旅団(ナンバー4)に入団した真の目的「兄さんを取り戻す」は、キルアまたはアルカに深く関生している可能性が高い。
- 要点3:現在は暗黒大陸を目指すB・W号(ブラックホエール1号)に旅団員として乗船し、ヒソカ追跡の渦中にいる。
【性別論争に決着】カルト=ゾルディックは男?着物を纏う「五男」の真実
初登場時から多くの読者を惑わせてきたのがカルトの性別です。振袖のような和服を着こなし、黒髪ボブに美しい顔立ちをしているため、一見すると可憐な少女に見えます。しかし、公式ガイドブック『HUNTER×HUNTER キャラクターズブック』などの設定資料において、カルトは「ゾルディック家五男」と明記されており、生物学的な性別は「男」です。
ゾルディック家の兄弟構成は、長男イルミ、次男ミルキ、三男キルア、四男アルカ、そして末っ子の五男カルトという5人兄弟全員が男児です。カルトが女装のような着物姿をしている理由については、母親であるキキョウが女の子を欲しがっていたため着せ替え人形のように扱っている説や、暗殺者としての油断を誘うカモフラージュ説などがファンの間でも長く議論されています。
なお、歴代アニメシリーズにおける声優の配役を見ると、1999年版(フジテレビ版)では前川優子さん、2011年版(日本テレビ版)では人気声優の能登麻美子さんが担当しました。女性声優が演じる中性的なトーンとミステリアスな囁き声が、カルトの独特な不気味さと魅力をより一層際立たせています。
幻影旅団「ナンバー4」へ電撃加入!「兄さんを取り戻す」真の目的とは
グリードアイランド編の終盤、カルトは突如としてヒソカの脱退跡地である幻影旅団ナンバー4の枠に補充メンバーとして加わり、読者に大きな衝撃を与えました。キメラ=アント編では旅団の故郷である流星街に現れ、ザザン率いる残党軍との戦闘にも参戦しています。
カルトが危険極まりない盗賊集団である幻影旅団に入った理由は、本人のモノローグにある「兄さんを取り戻すため」という一点に集約されます。しかし、この「兄さん」が具体的に誰を指しているのかは、物語の中で明言されていません。
有力視されている説は以下の2つです。
1つ目は、家族の支配を拒絶して家を出たキルアを取り戻すという説です。ゾルディック家期待の跡取りでありながらゴンと共に旅立ったキルアを実家に連れ戻す、あるいは自分の方へ振り向かせたいという執着が動機と考えられます。
2つ目は、幽閉されていたアルカ(ナニカ)を取り戻す、あるいはアルカを巡る歪んだ家族環境を修復したいという説です。カルトが旅団で力をつけ、ナンバー2(副長格)にまで上り詰めて交渉力や発言力を得ようとしていたことからも、個人の武力以上の何かを求めているのは明白です。