【話題】 どん くさい と は 気になる噂と真相 #663

【話題】 どん くさい と は 気になる噂と真相 #663

タイパ至上主義の終焉?「どんくさい」生き方が2026年の現代人を救うかもしれない理由

どん くさい と は、動作や頭の回転が鈍く、要領を得ない様子を指す言葉として、長年ネガティブな文脈で使われてきた。しかし、あらゆる業務がAIによって超高速化された2026年現在、この言葉の持つ意味合いが急速に変化しているのをご存知だろうか。

せわしないデジタル社会のスピードについていけず、自己嫌悪に陥る人は少なくないが、心理学や脳科学の最新研究では、どん くさい と は決して欠点ではなく、むしろ脳が情報を深く処理している証拠である可能性が指摘され始めている。

効率化社会がもたらした「タイパ疲れ」の限界

かつては「タイパ(タイムパフォーマンス)」が正義とされた。1.5倍速での動画視聴、AIによる秒速のテキスト生成、秒単位で管理されるスケジュール。しかし、その行き着いた先は、人々の深刻な燃え尽き症候群(バーンアウト)だった。

SNSでは「常に何かに追われている気がする」「少しでも立ち止まると不安になる」という悲鳴が溢れている。この過剰な効率主義へのカウンターとして、いま「あえて速度を落とす」選択をする人が増えているのだ。

脳科学で解き明かす「動作が遅い人」の意外な強み

なぜ、あの人はいつもワンテンポ遅いのか。その謎が、ここ数年の脳機能イメージング研究で明らかになりつつある。

いわゆる「要領が悪い」とされる人の脳内では、入ってきた情報を単に処理するだけでなく、過去の記憶や感情、リスク予測などと複雑に照合するプロセスが働いているという。つまり、出力までに時間がかかるのは、それだけ脳がサボらずに深く思考している証拠なのだ。直感で動いてミスを連発する「器用貧乏」よりも、長期的なリスク回避能力において優れているケースは少なくない。

木村 陽翔
Penulis

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。