【画像あり】 行き を 御中 に 公式インスタ・X最新情報 #659

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「タイパ世代」が問う昭和マナーの寿命。返信用封筒の「行き」を「御中」に書き直す習慣は2026年も必要なのか?

行き を 御中 に書き換えるという、日本のビジネスシーンで長年受け継がれてきた伝統的な作法。郵便ポストに返信用封筒を投函する際、誰もが一度は「二本線は定規で引くべきか」「万年筆を使うべきか」と頭を悩ませたことがあるだろう。ペーパーレス化と業務効率化が極限まで進んだ2026年の現在、このアナログな「気配り」の是非を巡る議論が、ネット上で再び激化している。

きっかけは、ある新進気鋭のIT企業の人事担当者がSNSに投稿した短い呟きだった。インターンシップの応募書類で、多くの学生が行き を 御中 に直すことなく返送してきたことに対し、「基本的なマナーが欠如している」と指摘したのだ。この書き込みは瞬く間に拡散され、「本質的ではない形式主義だ」「いや、相手への最低限の敬意の表れだ」と、若者世代とベテラン世代の間で激しい意見の応酬が続いている。

令和のタイパ主義と「無駄マナー」の衝突

現在のビジネスシーンを牽引するのは、時間対効果を最優先する「タイパ(タイムパフォーマンス)」世代だ。彼らにとって、返信用封筒の文字をわざわざ二本線で消し、その横に新しい敬称を書き加える作業は、非効率極まりない「謎マナー」に映る。スマートフォンのタップ一つで契約が完了する時代に、なぜ紙の封筒の文字を手書きで修正しなければならないのか。その疑問は、合理的といえば極めて合理的だ。

一方で、昭和・平成のビジネスを支えてきた世代からは、これを「相手に対する敬意のバロメーター」と捉える声が根強く残る。単なる文字の書き換えではなく、相手の手間を思いやる姿勢そのものが評価されているのだ。この精神的なギャップが、ネット上での終わりのない議論の背景にある。

そもそも「御中」と「様」の境界線とは?

ここで改めて、日本の郵便マナーにおける敬称の使い分けを整理しておこう。基本となるのは、送付先が「組織」であるか「個人」であるかという点だ。宛名が会社名や部署名などの団体である場合は「御中」を使用し、特定の個人名がわかっている場合は「様」を使用するのが鉄則とされてきた。

例えば、「〇〇株式会社 行」と印刷された返信用封筒であれば、「行」を二本線で消して「御中」と書き加える。「〇〇株式会社 採用担当 行」であれば、個人ではないため同じく「御中」となる。しかし、これが「採用担当 〇〇様 行」と個人名が指定されている場合は、「様」に書き直さなければならない。この複雑なルール自体が、若年層が敬遠する一因ともなっている。

林 結菜
Penulis

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。