明治の蔵が誘う至高の一杯!根津「釜竹」名物うどんと待ち時間対策

明治の蔵が誘う至高の一杯!根津「釜竹」名物うどんと待ち時間対策

根津 うどん 釜 竹の暖簾をくぐると、都心の喧騒が嘘のように遠のいていく。風情ある石畳の路地の先に広がるのは、見事な日本庭園と重厚な蔵の姿だ。下町情緒と現代のカルチャーが交錯する東京都文京区根津。この街の一角で、全国から訪れるうどん好きの期待を一身に受け止めているのが、今回取材した行列店である。

元々は大阪の羽曳野で愛されていた名店が、この伝統的な下町へと拠点を移した。評判が口コミで広がり、いまや話題絶えぬ名所として知られる根津 うどん 釜 竹だが、その人気の理由は単に一杯の麺の美味しさだけにとどまらない。歴史建築の佇まい、選び抜かれた酒肴、そして細やかな接客に至るまで、訪れる者を深く納得させる圧倒的なこだわりが詰まっている。

建築家・隈研吾氏が手掛けた明治の石蔵と庭園が紡ぐ極上空間

店内へ足を踏み入れると、真っ先に目を奪われるのは1910年(明治43年)建設の石造りの蔵だ。かつて金庫蔵として使われていた歴史的構造物をリノベーションしたのは、世界的な建築家である隈研吾氏。古い蔵の力強い木組みや壁の質感を残しながら、モダンで温もりある洗練された空間へと昇華させた。

大きなガラス窓越しには、四季折々の表情を見せる静閑な日本庭園が広がる。テーブルの木目でぬくもりを感じながら緑を眺めるもよし、蔵内部の重厚な空気感に浸りながら麺を啜るもよし。単なる飲食店という枠を超えた「空間そのものを堪能する体験」が、ここには存在する。

小麦の香りが立つ名物「釜揚げうどん」に隠されたこだわりと仕込み

看板メニューは言うまでもなく釜揚げうどんだ。熱々の湯から揚げ立ての麺をそのままつゆにつけて食べるスタイルは、誤魔化しが利かない。だからこそ、麺自体のポテンシャルがストレートに試される。「釜竹」で提供されるうどんは、国産小麦を独自のブレンドで練り上げ、毎朝職人がその日の気温や湿度を皮膚感で確かめながら手打ち・手切りを行っている。

出汁(だし)への追求も容赦がない。厳選された昆布と削り節から丁寧に引いた芳醇なつゆは、小麦の持つ自然な甘みを最大級に引き立てる。薬味として添えられる青ネギ、生姜、天かす、そして白ごまを好みのタイミングで投じれば、一杯の中で幾重にも変化する風味のグラデーションを楽しめる仕組みだ。

林 結菜
Penulis

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。